危険な治験の体験記: 2008年7月29日火曜日

2008年7月29日火曜日

Day5:昨日の残り

■ジンバブエの超インフレについて
→明日アジア通貨危機の整理とともに再度書きます。今日治験参加者の学生に
「アジア通貨危機とロシア危機ってなんすか?」
って聞かれて悔しかったので、明日リベンジします。

■CCS
→Carbon dioxide Capture and Storage=二酸化炭素回収・隔離は、地中や海底に埋めてしまうこと。近年の石炭火力発電への見直しにあわせて注目されている。

(参考記事:WiredVision

■TVA
→Tennessee Valley Authority=テネシー川流域開発公社は、1933年、アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトが1929年の世界恐慌の対策として実施したニューディール政策の一環として、テネシー川流域の総合開発を目的として作られた、アメリカ政府の機関である。32個の多目的ダムなどの建設を中心とした総合開発で、失業者を大量に吸収し、賃金を支払い、購買力を向上させようとした。世界最初の地域開発。
(Wikipediaより)

なるほどなるほど、公共事業のことね。

■FCV
→Full Cell Vehicle=燃料電池自動車は、水素と空気中の酸素を反応させて電気を起こして走る自動車のこと。
(参照:JHFC

下記、一緒に治験に参加している遺伝子工学について勉強している学生から教えてもらったこと。

■カーボンニュートラル
→植物性の食用油は菜種や大豆といった植物から作られるが、それらは大気中の二酸化炭素を吸収して成長する。そのため、燃焼によって生じる二酸化炭素は成長過程における吸収量と相殺され、大気中の二酸化炭素総量を増やすことにはならないとされる。これを一般にカーボンニュートラル(二酸化炭素の循環サイクル)と呼ぶ。


(ECO JAPANより)

環境に関する概念っていっぱいありますね~。

要するに、ゼロ・エミッションというひとつの目標に向かって、あらゆる叡智を結集しているんですね。

Day5:絵の練習

絵心がなくても、うまくなれるような気がしました。


本を通してだけでここまで指導することができるなんて…著者のベティ・エドワーズは心から尊敬します。




上記2枚は逆さにした絵を逆さのまま写し書きしたやつです。


明日もまた書きます。

一応10日間で基礎は終わらせることができるらしいです。

Day5:哲学を邦訳した日本人

近代日本人の肖像xに戦前の偉大な日本人が紹介されています。

今では哲学と訳されている"philosophy"という語を始めて訳したといわれている、
西周(にしあまね)↑について調べていたらたどり着きました。
彼は幕末、幕末遣外使節として1862年にオランダに留学した思想家で、法律などヨーロッパの近代的な学問を輸入・翻訳する名を任されていたそうなです。

歴史的な経緯を調べてみると、1853年(嘉永6年)、アメリカ合衆国の国書を携えたペリー提督の艦隊が浦賀に来航し開国を迫ったことがきっかけだそうです。
その後1854年には日米和親条約を結び下田と函館の二港を開港。いよいよアメリカの圧力に耐え切れなくなった日本は1858年に日米修好通商条約を結び、兵庫(神戸)、新潟、長崎、神奈川(横浜)の四港の開港が約束され、日本にいよいよ自由貿易の時代がもたらされることになったそうな。

西周は日米友好通商条約の※批准書の交換を目的とした幕末遣外使節の一人として留学しました。


(※批准書の交換 調印した条約を最終的に確定する手続きのこと。批准は、署名をした条約の内容について国家が最終確認を行い同意を与えることを指す。

国会あるいは議会の承認を得る等の所定の国内手続きにより条約に同意することの確認を行い、批准書を作成する。日本国の場合、批准書の承認は天皇の国事行為とされている。2国間の条約の場合は、相手国と批准書を交換して条約が発効する。)

(一部weblioより抜粋)

国立国会図書館のサイト



彼が持ち帰った"philosophia"(愛知)は後に「哲学」と訳されます。

ところで哲学は、試訳の段階では「希哲学」と呼ばれていたそうです。



"philosophia"となることを希(ねが)う、という意味が込められていたそうな。


素敵ですね。

(下記はギリシア周辺国の地図。哲学が紀元前6世紀のイオニア(現在のトルコ)で始まったということから。タレス「万物の根源は水である」が哲学の起源。)

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